「どうしてこんな環境に生まれてしまったのか」
「なぜ思い通りの人生にならないのか」。
周りの人や置かれた境遇を責めても、こころの重荷は軽くならず、やり場のない怒りばかりがつのっていく。
「外側の現実を変えようと力むこと」を手放した瞬間、人生は静かに好転することがよくあります。
目の前の不満を何とかしようとして、空回りばかりを繰り返す毎日。
「自分は運が悪い人間なんじゃないか」と、人生の不条理に疲れてしまっている。
それは、努力が足りないからではありません。
外側の出来事に振り回されて、じぶん自身の内側にある「思いの種」に目を向ける余裕を失っているサインです。
境遇は、じぶんのこころの「思い」が形になったもの
人は、思い通りにいかない現実や不条理を抱えながら生きています。
世間の成功法則は、決まって「環境を変えろ」「行動量を増やせ」と教えます。
人脈を広げ、要領よく立ち回り、外側を力づくで変えることこそが解決策だと。
かつて若かりし頃、精神的に成長したくて熟読した一冊があります。
イギリスの思想家ジェームズ・アレンが著した『原因と結果の法則』です。
「人間は、自分が心の中で思い描いた通りの人間になる。環境は人間を作るのではなく、人間自身をその環境に映し出しているにすぎない」
外側の世界と戦って相手を打ち負かそうとしても、こころの根っこが不満や怒りで満たされていれば、また同じような境遇を引き寄せてしまいます。
必要なのは、環境を力づくで変えることではありません。
日々の思考のクセに気づき、静かにじぶんの根っこを整えていくこと。
本当は、心のなかではわっかているはずです。だけど、できない。
傷ついたじぶんを責めず、ありのままを受け入れる
「すべては自分の思いが原因だ」と知ると、まじめな人ほど今度は自分自身をきびしく責めてしまいます。
「自分の心がゆがんでいたから、こんな現実になったのだ」と。
私自身の学んだ教えです。
「人は、同じパターンで悩んでいる。人は同じことを繰り返して悩んでいる。
感情は自分の都合よく考えて、自分で自分を肯定してしまう。 相手を変えることはできない。
だけど、自分を変えることはできなくはない。この順序で考えるのがよい」
過去に傷つき、大人たちから欲しかった言葉をもらえなかった痛みが、今もこころの奥でさびしさを生み出していることがあります。
自分を責めるのをやめ、まずは子どものように傷ついている自分のこころに、あたたかい言葉をかけてあげること。
「よくここまで耐えてきたね」「もう無理に戦わなくていいよ」と。
内側の渇きが癒やされたとき、他人の言動や世間の風潮に振り回されない、確かな自分軸に定まってくるはずです。
こころの根っこを整えるための「推薦図書」
人生の道に迷い、自分を見失いそうになったとき、静かに手元に置いて読み返したい名著をご紹介します。
『原因と結果の法則』(ジェームズ・アレン 著)
若かりし頃、精神的に成長したくてボロボロになるまで熟読した魂の原点となる一冊です。
外側の環境を嘆くのをやめ、「自分のこころに蒔いた種が、そのまま人生の景色になる」という普遍の真理を、飾らない静かな言葉で教えてくれます。
『おとなのひとにいってほしかった24のこと』(ヨゼフ・パイオン 著)
子どもの頃に親や大人から欲しかった、けれど言ってもらえなかった言葉が優しく詰まった名著です。
傷ついて頑なになっていたこころをふっと解きほぐし、ありのままの自分を許して抱きしめるための、温かい処方箋のような一冊です。
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